クライアント選び

Clashクライアント徹底比較

新しい端末にはまずClash Plus。デスクトップで設定を拡張したい場合はClash Verge Revも検討しましょう。見た目ではなく、OSと設定形式への対応で選びます。

ここでは機能と使い方にかかる手間を比較します。ベンチマークによる順位付けは行いません。対応プラットフォームは当サイトのダウンロードページで提供するインストーラーが対象で、各プロジェクトの過去を含む全対応OSを示すものではありません。

まず候補から外す条件を確認

対応OS・設定・更新状況

クライアントは画面やOSとの連携を担当し、コアは設定の解析と通信処理を担当します。名前にClashが含まれていても、対応プロトコルやルール、DNS設定が同じとは限りません。

まず選ぶなら:Clash Plus

Windows、macOS、Android、iOSを使っている方は、まずClash Plusから試せます。初めて設定する方や、スマートフォンとパソコンの両方で使う方に特に向いています。まずサブスクリプションを追加し、プロキシグループを選んで通信を確認してから、TUNやカスタムルールを設定しましょう。iOS版はダウンロードページからApp Storeへ進めます。製品情報はclashplus.ioでも確認できます。

LinuxではClash Verge RevとFlClashを優先して比較しましょう。デスクトップで設定のマージや上書き、トラブルシューティング機能が必要ならVerge Revを、デスクトップとAndroidで似た操作感を求めるならFlClashを検討できます。同じサブスクリプションを複数端末で使う場合も、サービス提供元の端末数や同時接続数の制限を確認してください。

OSに合ったインストーラーを選ぶ

8つのクライアント比較表

MetaはClash Metaエコシステムでよく使われる名称で、後継のコア名称がmihomoです。旧クライアントにMetaと表示されていても、現在のmihomoの機能をすべて備えているとは限りません。使いやすさは設定手順とトラブル対応の手間を基準にした定性的な目安で、点数評価ではありません。

画面が狭い場合は表を左右にスクロールできます。クライアント名をクリックすると詳細レビューに移動します。

対応OS、コア、更新状況、使いやすさ、主な機能、向いているユーザー
クライアント 当サイトで提供するOS版 コア・設定形式 更新状況 使いやすさ 特徴・おすすめのユーザー
Clash Plus
まずおすすめ
Windows、macOS、Android、iOS コアと設定の対応範囲は各プラットフォームの説明をご確認ください。オリジナル版またはmihomoと一律に判断することはできません。 開発継続中 比較的かんたん:サブスクリプションの手順に沿って設定 マルチプラットフォーム対応。初心者や複数端末を使う方におすすめ
Clash Verge Rev Windows、macOS、Linux mihomo。Clash YAMLとコア拡張フィールドに対応 開発継続中 基本操作はかんたん。上書き設定やTUNにはOSの設定知識が必要 デスクトップで設定管理、マージ、上書きが可能。ルールを細かく設定したい方におすすめ
FlClash Windows、macOS、Linux、Android mihomo;Clash YAML 開発継続中 比較的かんたん。プラットフォームごとに権限の違いあり プラットフォーム間で似た画面構成。パソコンとAndroidを併用する方におすすめ
Clash Nyanpasu Windows mihomoなど複数のコア方式に対応。実際のインストーラーと選択したコアをご確認ください 開発継続中 標準的。画面上の設定とコアの設定を区別する必要あり 設定管理と画面のカスタマイズに対応。自分の使い方に合わせて調整したいデスクトップユーザー向け
Clash for Windows
開発終了
Windows 旧Clash/Premium系。現在のmihomoと同等ではありません 開発終了 旧ユーザーにはなじみやすい一方、新規ユーザーは移行に手間がかかる場合があります 旧環境での一時利用や過去の設定確認向け。新規インストールの第一候補にはおすすめしません
Clash Meta for Android Android Meta/mihomoエコシステム。機能は内蔵コアによって異なります 開発継続中 標準的。VPNの許可やバックグラウンド権限の設定が必要 AndroidでClash設定やルール振り分けを使う場合に。YAML設定をお持ちの方におすすめ
Surfboard Android 独自実装でClashコアは不使用。Surfboard独自の設定形式を採用 開発継続中 互換性のある設定があれば簡単。設定の変換には手間がかかります 互換性のある設定をすでにお持ちのAndroidユーザー向け
ClashX Meta
開発終了
macOS Metaエコシステム。アーカイブ版は現在のmihomoと同等ではありません 開発終了 メニューバーから手軽に操作できますが、詳しいトラブル対応には設定の知識が必要です 旧macOS環境の参考用。移行を計画してください

クライアント別レビューと利用上の注意

まず既存の設定を読み込めるか確認し、その後に操作方法を比べましょう。プロキシモード、ルール、システムプロキシ、TUNはそれぞれ異なる仕組みです。スイッチの数だけで判断するのは避けてください。

初心者・複数端末

Clash Plus:最初の設定に選びやすいクライアント

Clash Plusをおすすめするのは、選ぶ順序がシンプルだからです。まず利用するOSに合ったクライアントで、サブスクリプションの追加、プロキシグループの選択、接続確認まで済ませましょう。最初から設定の上書きを調べる必要はありません。スマートフォンとパソコンの両方で使う場合は、各端末での操作手順が似ているかを確認すると、使い方を覚える手間を抑えられます。

複数のOSに対応していても、設定項目がすべて同じとは限りません。iOS、Android、デスクトップでは通信をVPNに取り込む仕組みが異なるため、デスクトップのポートや権限、TUNの手順をスマートフォンにそのまま適用しないでください。拡張プロトコル、スクリプト、特定のDNSフィールドを含むサブスクリプションを使う場合は、対象OSでの対応状況を確認しましょう。インストーラーはダウンロードページから、製品情報は公式サイトのclashplus.ioから確認できます。

Clash Plusの各プラットフォーム版を見る →

デスクトップ・設定の拡張

Clash Verge Rev:ルールを継続的に管理したい方に

Verge Revは、サブスクリプションとローカル設定の違いを理解しているデスクトップユーザーに向いています。mihomoがルールやプロトコルを処理し、クライアントが設定管理、システムプロキシ、サービス連携を担います。サブスクリプション更新後もローカルルールを残したい場合は、取得した元ファイルを何度も直接編集するのではなく、マージや上書きの仕組みを確認しましょう。

機能が多いほど、問題の切り分けが必要な箇所も増えます。接続できない場合は、プロキシグループ、DNS、サービス権限、TUNのルーティングなどが原因として考えられます。初回はデフォルトのルールモードを使い、必要な通信制御だけを有効にしてください。基本の通信を確認してから、上書き設定を一つずつ追加しましょう。Linuxではデスクトップ環境がシステムプロキシを参照しているかも確認してください。スイッチが有効でも、すべてのアプリの通信が制御されるとは限りません。

デスクトップ版インストーラーを見る →

クロスプラットフォーム・デスクトップとAndroid

FlClash:操作感は近くても権限は別

FlClashの利点は、デスクトップとAndroidで似た画面構成を使えることと、mihomoの設定形式を利用して移行しやすいことです。ルール付きのサブスクリプションを使い、複数端末でも同じような操作感を保ちたい場合は、設定の選択、プロキシグループの切り替え、ログの表示方法が自分に合うかを比べてみましょう。

共通の画面でもOSの違いはなくなりません。AndroidではVPNの許可が必要で、バッテリー最適化の影響を受ける場合があります。デスクトップのTUNにはサービスの起動や権限の昇格が必要な場合があります。YAML設定を移す際は、ファイルパス、待ち受けアドレス、外部リソース、DNS設定も確認してください。同じファイルがすべてのOSでそのまま使えるとは限りません。まず基本の接続を確認し、その後に端末固有の設定を追加しましょう。

FlClashとAndroid版の選択肢を見る →

Windows・カスタムワークフロー

Clash Nyanpasu:設定を調整して使いたい方に

NyanpasuはWindows向けデスクトップクライアントの選択肢です。画面構成や設定管理、自分に合わせた操作を重視する方に向いています。比較する際は、クライアントの機能と選択したコアの機能を分けて考えましょう。設定の編集画面の使いやすさはクライアント側の要素ですが、特定のルールやプロトコルを解析できるかは、実際に使うコアとその対応範囲によります。

画面を試すために複数のプロキシクライアントを同時に起動するのは避けてください。旧クライアントが混合ポートやシステムプロキシ、仮想ネットワークインターフェースを使用中だと、新しいクライアントの起動に失敗することがあります。その場合も、ソフト自体の互換性が原因とは限りません。テスト前に旧クライアントを終了し、通信制御を無効にしてからNyanpasuを単独で起動しましょう。当サイトで提供するのはWindows版で、他のOS向けインストーラーは本ページの比較対象外です。

Windowsクライアントを比較する →

旧環境・開発終了

Clash for Windows:移行時の参考として利用

CFWの古い解説や操作方法は今も広く知られていますが、プロジェクトはすでに開発終了しています。過去のコア構成は現在のmihomoと同じではなく、拡張プロトコルやルールフィールドを使う新しいサブスクリプションでは、解析に失敗することがあります。新しくOSをインストールした方が古い手順に頼ると、トラブル対応に時間がかかりがちです。継続して更新されているクライアントを優先しましょう。

旧環境をすぐに移行できない場合は、サブスクリプションの取得元、ローカルルール、必要な設定を先に保存し、新しいクライアントで一つずつ再設定してください。プログラムのデータフォルダー全体をそのままコピーしたり、実行コアを安易に入れ替えて新旧の環境を混在させたりしないでください。アーカイブ版は移行や過去の設定を確認するためのもので、新しいOSとの互換性問題を解決する目的で旧クライアントを使うことはおすすめしません。

移行時の確認手順を見る →

Android・Clash設定を利用中

Clash Meta for Android:YAML設定を使い続けたい方に

Clash Meta for AndroidはCMFAとも呼ばれ、Clash YAML形式のサブスクリプションを入手済みで、Androidでもプロキシグループやルールによる振り分けを使いたい方に向いています。選ぶ前に、サブスクリプションで使うプロトコルや拡張フィールドが、現在のインストーラーに含まれるコアでサポートされているか確認してください。名前にMetaとあるだけで、新しい設定をすべて読み込めるとは限りません。

Androidでよくある問題は、プロキシモードよりもVPNの許可、他のVPNとの競合、バックグラウンド制限、スリープ後の接続復帰です。まずアプリを前面に表示した状態で通信を確認し、その後に画面ロックやネットワーク切り替えを試しましょう。一部のアプリだけに問題がある場合は、アプリごとの通信振り分けを確認してください。すべて接続できない場合は、サブスクリプション、ノード、ログの順に原因を調べましょう。

Android版インストーラーを見る →

Android・独自の設定形式

Surfboard:設定形式を確認してから選ぶ

SurfboardもAndroidでのプロキシ利用に対応しているため、同じダウンロード一覧に掲載しています。ただし、Clashコアは使用していません。対応する設定形式は独自のもので、Clash YAMLを汎用設定として直接読み込むことはできません。Clashのルールやプロキシグループ、DNSフィールドが一つずつ対応するとも限りません。

サービス提供元がSurfboard対応の設定を用意している場合は、Androidでの選択肢になります。手元にあるのがClashのサブスクリプションだけなら、CMFA、FlClashなど、その形式への対応を明記したクライアントを選ぶほうが簡単です。互換形式と記載されていても、具体的なプロトコルやフィールドの対応を確認してください。変換が必要な場合も、認証情報を含むサブスクリプションURLを、よく知らないオンラインツールに入力しないでください。

Surfboardのダウンロード方法を見る →

macOS・開発終了

ClashX Meta:メニューバー操作と移行の手間

ClashX MetaはmacOSのメニューバーから操作でき、既存環境の確認には利用できます。ただし開発は終了しているため、新しいMacに標準でインストールするクライアントとしてはおすすめしません。Metaという名称はコアのエコシステムを示すもので、アーカイブ版が現在のmihomoの新しいプロトコルやルールに対応しているとは限りません。

移行前にサブスクリプションURLとカスタムルールを保存し、旧クライアントのシステムプロキシと自動起動を無効にしてください。新しいクライアントで接続できたら、プロキシポート、プロキシグループ名、システムのネットワーク設定を確認し、旧設定が残って通信できなくなるのを防ぎましょう。Apple SiliconとIntelでは対応するインストーラーが異なるため、CPUアーキテクチャの違いをサブスクリプションの問題と取り違えないようにしてください。

macOS向けの代替クライアントを見る →

用途から候補を絞る

あらゆる環境で最適なクライアントはありません。以下は試行錯誤を減らすための目安であり、特定のクライアントの速度や軽さを保証するものではありません。

クライアントを移行する前の確認手順

移行時は変更する箇所を一度に一つに絞ると、原因がクライアント、設定、システムネットワークのどれかを判断しやすくなります。特に開発終了済みソフトから移行する際は、旧フォルダーをそのまま新しいプログラムに上書きしないでください。

  1. 設定の取得元を記録する。サブスクリプションURL、手書きのルール、必要なプロキシグループ設定を保存します。サブスクリプションURLにはアクセス用の認証情報が含まれる場合があります。トラブル対応のスクリーンショットや公開ログでは、URL全体を隠してください。
  2. 設定が解析できるか確認する。まず設定を読み込み、ログで未対応のプロトコルやフィールド、存在しないプロキシグループがないか確認します。SurfboardとClash YAMLは別の形式です。拡張子を変えるだけでは変換できません。
  3. 旧クライアントの通信制御を解除する。旧クライアントを終了し、システムプロキシ、TUN、自動起動を無効にします。新しいクライアントが起動しない場合は、まずポートの使用状況を確認してください。複数のプログラムを何度もインストールし直すのは避けましょう。
  4. 必要最小限の構成から始める。ルールモードを有効にし、利用可能なプロキシグループを選び、必要な通信制御だけを一つ有効にします。Webサイトと対象アプリの通信を確認してから、TUNを使うか判断してください。
  5. カスタム設定を一つずつ戻す。ローカルルール、DNSの上書き、アプリごとの通信振り分けを順番に追加します。変更のたびに動作を確認し、プロキシグループ名とルールの順序を記録してください。一度に設定を追加しすぎると、原因を特定できなくなります。

クライアントを変えても同じネットワーク、同じサブスクリプションで接続できない場合は、ノードの状態と設定ミスを優先して確認してください。クライアント自体がプロキシサービスを提供するわけではなく、無効になったサブスクリプションを復旧させることもできません。システムプロキシ、証明書、接続の問題はよくあるトラブルと対処法もご覧ください。